技術情報
アルミニウムは単体では強さ、加工性などの点で不十分な一方で、用途に応じて他の金属を添加合金することで、非常に優れた特性を得られます。 添加金属は微量な場合もあり、厳重な品質管理が要求されます。 また、二次合金はアルミスクラップを主原料とする為に混入成分が多く、高い品質管理力が要求されます。 アスカ工業では製品の品質管理に様々な技術と経験を持ち、品質に優れたアルミニウム合金を生産しています。
製品の品質管理技術
冷却凝固曲線解析による溶湯清浄度判定
当社は、冷却凝固曲線解析による溶湯清浄度判定を本格採用しています。
溶湯サンプルの凝固時に得られる温度変化曲線から分析するこの方法により、結晶状態や介在物の有無など、清浄度に関わる様々な情報を客観的に取得し、適切な清浄度改善処置を施すことが可能になりました。
溶湯の清浄度は、金型鋳造(グラビティ鋳造や低圧鋳造)、砂型鋳造で特に影響を与えやすく、また近年大型化薄型化が顕著なダイカスト鋳造でも無視できないステータスになってきています。
アスカ工業は世界に先駆けて、清浄度を精度よく客観的な値で判定する技術を日常的に活用しています。
Kモールド法による介在物判定
お客さまのご要望に応じて、Kモールド法による介在物判定も行っております。 Kモールド法は、介在物の有無を簡単に確認できる一方で、評価サンプル製造時には適正な鋳造が要求され、また判定者によって精度が大きく狂う恐れがあります。 当社では、適正な確認環境で判定を実施しており、信頼性の高い結果の取得が可能です。
固体発光分光分析による成分分析
当社では、1967年(昭和42年)から固体発光分光分析技術による成分分析を開始。 40年以上にわたり迅速・正確な品質管理を行ってまいりました。 各種規格に準拠するのはもちろん、お客さまのご要望に応じた成分の製品を提供いたします。
品質管理技術に関する関連情報
・トピックス:冷却凝固曲線解析(溶湯洗浄度判定)技術について
環境管理情報
LNGリジェネバーナー反射炉 ...CO2の大幅削減
当社では、世界で初めて主溶解炉にLNGリジェネバーナー方式の溶解炉を採用。 排ガスの熱エネルギーを燃焼に再利用することで、熱エネルギーの利用効率を格段に向上。 これによりCO2の排出量を大幅削減し、2011年(旧溶解炉)と比べ、実に35%の排出量削減を達成しました。
排ガス処理及び水再利用設備 ...市街地でも問題にならない環境管理力
当社では、塵や埃などを集める大型集塵機を計5基そなえており、国の環境基準を上回る厳しい基準で排ガス管理を実施しております。 また製品冷却水の再利用なども実施しており、水資源の保護にも努めています。
環境管理情報に関する関連情報
・トピックス:国内クレジット認証取得、CO2排出量35%削減を達成
・トピックス:アスカ工業 新本社工場のご紹介