事業情報
製造業 - 再生地金
アルミニウム二次合金地金(再生地金)の製造
当社の主力製品は、アルミニウムスクラップを主原料にした再生地金です。 日本で消費されるアルミニウム地金の3分の1は国内で生産されていますが、そのほとんどが再生地金です。
再生地金の利点と重要性
再生地金は、ボーキサイトから作り出す新地金に比べ、製造するのに必要なエネルギーはわずか3%、すなわち97%のエネルギーを節約することが出来ます。 また、昔はボーキサイトを掘った跡はそのままにしていたのですが、近年は環境保護の観点から、元に埋め戻さなければいけなくなり、採掘が困難になってきています。 更に、ボーキサイトは有限な資源であり、何回もリサイクルできるアルミニウムの特性を生かすことは、省エネルギー、省資源、環境保護の為に大変重要です。 当社では、月間100万個を超えるアルミ缶を始め、アルミニウムスクラップのリサイクルを進めています。
高度な品質管理
一方で再生地金の原料に使われるアルミニウムスクラップに含まれる成分は種々雑多で、化学成分も一定ではありません。 アルミニウムは、他の金属を何種類か添加することにより用途に応じた強度、耐熱性などを得られます。 しかし、添加金属は非常に微量の場合もある為、再生地金の製造には、新地金の製造に比べ、より高度な品質管理が要求されます。 当社は長年品質向上や品質管理に努め、80年にJIS表示許可工場に指定され、2003年にはISO9001:2000国際認証を取得(2009年にISIO9001:2008に登録更新)しました。
関連情報
・製品情報
・技術情報 (製品の品質管理技術について)
・品質保証活動 (ISO9001国際認証について)
地球にやさしいリサイクル社会の推進
リサイクルの重要性を理解して頂くために
数年前65%程度で残りは埋め立てられていた日本のアルミ缶リサイクル率は、ゴミの分別システムが整ってきたことにより現在90%の大台を超えています*。 しかし2004年、アルミニウム全体のリサイクル率は初めて減少の傾向を示しました。 従来のゴミの分別回収システムはほぼ完成した状態に近づき、リサイクル率の向上には、今後アルミ缶以外のリサイクル率の向上や、私たち一人一人の意識の変化がより重要になってきています。 当社では、再生地金の製造と共に、地域の方々にリサイクルの重要性を理解していただき、地球にやさしいリサイクル社会を推進する活動を行っております。
*2012年度実績でアルミ缶のリサイクル率は94.7%
積極的な工場公開と、教育への協力
どの自治体でも、埋立地の不足、焼却コストの上昇などからゴミの量を減らすことが切迫した問題となっているようです。 その為、環境意識向上の為の市民教育にも熱心で、当社の工場にもリサイクルの現場を見るため、毎月、たくさんの団体が訪れています。 また、これから未来を担う子供達にもリサイクルの必要性をより理解していただく為、学校による見学も積極的に受け入れています。 「地球資源を守る社会貢献型企業」として、リサイクル社会推進の原動力となるよう積極的に活動しています。